きくち電車の思い出など

私が電車好きになったのは、何時（いつ）頃だったでしょうか。
保育園に通っていた頃には既に顕著にその傾向があったようですから、生まれつきなのでしょう。
そして、一番身近な電車が、熊本電鉄でありました。
通っていた小学校のすぐ下をとおる電車の音が私の至福だったような気がします。

小学校中学年の頃､ですから1985年ごろでしょうか､北熊本駅が遊び場でした。
待合室やバス駐車場付近をうろついていました。
当時はまだ腕木式信号機、通票閉塞だったので、その転轍の様子などを観察していました。
はっきりとは憶えていないのですが、たしか15時ごろに藤崎宮前行きの回送があり
毎日のようにその出発を見送っていました。

私が通っていた小学校では､、年に一度､当時の熊本県農業試験場（だったかな）
つまり現在の県立農業公園までの遠足があり､その際､亀井から大池まで
きくち電車を利用していました。
旧型の電車に揺られながらも､なるべく前のほうに立って前方に目を凝らせていました。

小学校五年生も終わりに近づいた頃､一部区間が廃止になりました。
廃止当日､全線無料で超満員の電車で、菊池まで往復しました。
終点まで乗り通したのは､、それが二回目､そして勿論､最後でした。
広瀬に向かって下ってゆく坂から左車窓に広がる菊池平野が、ただただ広く感じられたのを
今でもはっきりと憶えています。

中学生になると､さすがに学校も沿線から遠くなり、電車と私の関係も
縁遠くなる、かと思いきや､、今度は写真に、はまっていきました。
北熊本駅、上熊本までの沿線、須屋付近。
しかし、残念ながら何故か現存*注する写真はありません。

私にとって熊本電鉄＝きくち電車＝は人格形成期に多大なる影響を与え
私に”鉄分”を含ませた、いわば、育ての親（何の？）というべき存在だと
・・・思います。

*注発見してしまいました・・・。ご覧になりたい方はこちらへ。

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